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本と映画。腐女子なので感想にBL表現まじります。そのあたりご了承のうえどうぞ。
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# sex
sex
評価:
石田 衣良
講談社
¥ 1,470
(2010-03-11)

内容(「BOOK」データベースより)
セックスは、なぜこれほど美しいのだろう?美しく、やらしく、かわいくて、涙がでる。性のさまざまな極みを、鮮やかに描く12のストーリーズ。


創作的な意味で参考になるかと思って読んでみました。242ページで12篇なので、単純計算で1篇あたり20ページくらい。さらっと読める。現代日本の性を通して人間関係が描かれている感じかな。
石田衣良さん本人によるあとがきがすごく好きだった。衣良さんは文章より本人がすごく好き!だ!
装丁のピンク色も綺麗且つエロスでとても良いと思う。
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# リーマン博士の大予想
評価:
カール・サバー
紀伊国屋書店
¥ 2,625
(2004-12-02)

内容(「BOOK」データベースより)
「フェルマーの最終定理」を超える、100万ドルの懸賞金つき超難問とは?150年も解けない証明に挑む数学者たちの肉声に迫る。


高校数学レベルの知識も危うい人間が読んでもなんとか理解できる、初心者向けの本だと思う。対数や指数、方程式や無限級数等についても巻末で親切に説明してくれている。
それでも、これを読んだだけではリーマン予想の概要をなんとなく眺めたにすぎず、真にリーマン予想を理解するにはどこかの大学にでも通って二三年は勉強しないと無理だと本文中には書かれていた。
個人的にはリーマン予想の重要性と証明の困難さがわかっただけで充分満足。
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# オー!ファーザー
評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 1,680
(2010-03)

内容(「BOOK」データベースより)
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。


伊坂本人曰く、本作は伊坂幸太郎第一期(ゴールデンスランバー以降が二期)の最後を飾る作品。雰囲気はチルドレンとかに似てると思う。なんとなく陽気なギャングシリーズも思い出した。
異常な家族構成にも関わらず、和気藹々しているあたりはさすが伊坂。しかもそれを違和感なく読ませるのがやっぱり筆力なんだろうなあ。個性豊かなお父さんたちがすごく魅力的。由紀夫とお父さんたちの会話も相変わらずの軽妙さで良かった。

田中の登場にやけに感動した。
拘束具!
「オ、ト、ウ、サ、ン、ナ、ン、パ、ハ、ヤ、メ、テ」
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# 天地明察
評価:
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,890
(2009-12-01)

内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。


2010年本屋大賞受賞作。さすがおもしろかったー。
だらだらと助長的な小説よりも簡潔にまとまった感のある小説が好きですが、これはあと1.5倍くらいはボリュームがあってもいい本だったと思う。後半は特にあっさり書かれすぎている感じがしたので、なんだか勿体ないような気がした。個人的には道策とか闇斎とかもっとエピソードが欲しかった…!

色んな可能性(BL的な意味で)を感じましたが、道策×春海が一番好きだ!年下ツン攻めたまらん。
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# わたしを離さないで
評価:
カズオ イシグロ
早川書房
¥ 1,890
(2006-04-22)

Book Description
『日の名残り』『私たちが孤児だったころ』で高い評価を得た作家が送る、感動的な小説。心に残る友情と愛の物語の中で、世界と時間を巧みに再創造してみせる。
現在31歳のキャシーは、イギリスの美しい田園地方ヘールシャムの私立学校で、子ども時代を過ごした。そこでは子どもたちは外界から保護され、自分たちは特別な子どもで、自分たちの幸せは自身だけでなく、やがて一員となる社会にも、非常に重要だと教えられていた。キャシーはこの牧歌的な過去とはずいぶん昔に決別したが、ヘールシャム時代の友人二人と再会して、記憶に身をまかせることにする。
ルースとの交友が再燃し、思春期にトミーに熱を上げた思いが恋へと深まりはじめる中、キャシーはヘールシャムでの年月を思い返す。外界から隔絶された穏やかさと心地よさの中、少年少女がともに成長する幸せな場面を、彼女は描写する。だが、描写はそんな場面だけではない。ヘールシャルムの少年少女育成のうわべに隠れた、暗い秘密を示唆する不調和や誤解。過去を振り返ってはじめて、3人は自分たちの子ども時代と現在の生き方の真実が見え、それに対峙せざるを得なくなる。
『Never Let Me Go』は単純に見える物語だが、そこに徐々にあらわにされていくのは、驚くべき深さで共鳴する感情だ。カズオ・イシグロの最高作にあげられるだろう。


ある本の中で「すごい本だよ!」と紹介されていて、内容もおもしろそうだったので読みました。
恋愛小説風のタイトルですが、どちらかと言えばミステリーかSFの要素が強い。ある学校の寮生活の様子が淡々と綴られながら、次第に恐ろしい真相が明かされていく。ぽろぽろと真実をこぼしていく、その書き方が巧み。なんとなく不穏な気配を感じながら、その不安感の正体が知りたくてページを捲っていくと、いつの間にか読み終わる。
アンハッピーエンドとか、すっきりしない結末の本が好きな人にはおすすめ。
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# サマーウォーズ
評価:
岩井 恭平
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2009-07-25)

内容(「BOOK」データベースより)
小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希に、「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答えを導きだすが、翌朝世界は一変していた。世界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる。熱くてやさしい夏の物語。映画「時をかける少女」の細田守監督・最新映画を完全ノベライズ。


映画の補足版みたいな感じで、映画にはなかった台詞があったり、登場人物の独白から心情を知ることができたりして、映画ファンは楽しめると思う。逆に、世界観とか情景描写はあっさりした印象なので、映画を見ないで小説だけ読むのはあんまりおすすめしないかも。
ほぼ映画に沿った内容になってたけど、一カ所だけ割と大きく違ったのが、健二が最初に解いた数列(OZのセキュリティの暗号)に関して。映画では一カ所だけ間違えてたことが後になってわかったけど、このノベライズでは正解してたらしいことになってた。どっちにしろ話の展開には影響しないので些細なことと言えばそうなんだけど、一カ所間違えてる映画版のほうが健二くんぽいと思う。
他に、健二と夏希が知り合ったいきさつとか、健二が数学オリンピックに挑戦した理由、夏希が健二をバイトに誘った理由なんかもわかっておもしろかった。
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# こごえた背中の、とける夜
内容(「BOOK」データベースより)
雨の午後、俺と彼は恋に堕ちた―夏の雨の中、俺と彼は出会った。時計職人で42歳の俺と、まだ幼さの残る20歳の彼。彼の白く小さな顔、細長い体つきは上等なマネキンのようで、15センチも背の低い俺は、まるで月に恋した蛙だった。一見おだやかな二人暮らしと、その裏にはりついた不安…俺は彼のことを何も知らなかったんだ。哀切な恋愛小説『きみの背中で、僕は溺れる』の沢木まひろ、待望の書き下ろし新作。


いろいろツボりすぎた。20歳攻め42歳受けの歳の差。ゲイの息子とその母の葛藤。やはりその歳の差ゆえのいつか訪れるかもしれない別れ。そして兄と弟の異常な関係…!(←反転)それらの要素が綺麗にまとまっていて、とても良かった。野月の母とか、土居茜とか、蛍の兄の奥さんとか、女性陣もけっこう好きだった。
それにしても『きみの背中で〜』といい、この装丁はどうにかならないのか…!
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# ポロポロ
評価:
田中 小実昌
河出書房新社
---
(2004-08-05)

内容(「BOOK」データベースより)
独立教会の牧師だった父親が開いていた祈祷会。そこではみんながポロポロという言葉にはならない祈りをさけんだり、つぶやいたりしていた―著者の宗教観の出発点を示す表題作「ポロポロ」の他、中国戦線で飢えや病気のため、仲間たちとともに死に直面した過酷な体験を、物語化を拒否する独自の視線で描いた連作。谷崎潤一郎賞受賞作。


「ポロポロ」すごく不思議な話だった…
「北川はぼくに」の北川がかわいかった。
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# 谷崎潤一郎
評価:
谷崎 潤一郎
筑摩書房
¥ 924
(2008-04-09)

1991〜1993年に刊行された『ちくま日本文学全集』の新装、セレクション版。全40巻。全部揃えたい。

「刺青」「秘密」「母を恋うる記」「友田と松永の話」「吉野葛」「春琴抄」「文章読本」全七篇。
「春琴抄」初めて読んだけど、ものすごいマゾヒズム文学だったのでびっくりした。
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# 悪人
評価:
吉田 修一
朝日新聞社
¥ 1,890
(2007-04-06)

内容(「BOOK」データベースより)
保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。


祐一がすごくかわいくてツボった。
群像劇+クライムミステリー。おもしろかった。この話をもっと非情にしたのが「決壊」かも。ちょっと似てる。個人的にはどちらかというとより惨い「決壊」のほうが好き。悪趣味!
悪人とはいったい誰なのか。「……でもさ、どっちも被害者にはなれんたい」という祐一の言葉に全て集約されている。悪人というのは、結局人が作るものなんだろうと思う。
吉田修一さんの他の作品も読みたい。
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