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評価:
伊坂 幸太郎
徳間書店
¥ 1,260
(2009-08-26)
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内容紹介(Amazonより)天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。 山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!!
アマゾンのレビュー見た限りではあんまり評判はよくないのかな…?今までの伊坂と雰囲気違うとか言われてるみたいだけど、自分が読んだ感じではそうは思わなかったなぁ。(確かにいつもの伊坂作品にある張り巡らされる伏線とか、テンポの良い会話とか、そういうものは少なかったけど)むしろニヒルな感じが伊坂らしいと思った。
個人的にはけっこう好き。二人称の文体が好きなので、「おまえは」と語りかけてくる0歳とか3歳とかの文体はたまらなかった。
モチーフはシェイクスピア?シェイクスピアの戯曲を読む登場人物がいたり、シィクスピアの引用があったりする。(王求の運命を操る魔女風の三人組はマクベスの三人の魔女?)
装丁は今までの伊坂作品の中でいちばん好き。すごいかわいい。徳間書店さんいい仕事してる。
文庫の装丁が早くも気になる。
また「ホモ」って単語出て来て笑った。
王求×乃木くんいい!乃木くんは王求のこと好きすぎだと思う。王求がプロテスト受ける時に、名前を貸した乃木くんとの間にどんなやりとりがあったのか気になる。王求と乃木くんの描写は中三までしかないから、そのへんは妄想し甲斐があるなー
王求とキュリー夫人の少年とかもいいと思う。ショタだけど。成長してから再会するといいよ。ていうか王求はバイだと思う。男も女もオッケーな懐の深さを感じる。