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評価:
佐藤 亜紀
講談社
¥ 1,785
(2007-05-11)
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出版社/著者からの内容紹介革命。破壊。文学。
「圧倒的筆力、などというありきたりな賛辞は当たらない。これを現代の日本人が著したという事実が、すでに事件だ」福井晴敏氏
20世紀初頭、ロシア。人にも獣にもなりきれないミノタウロスの子らが、凍える時代を疾走する。文学のルネッサンスを告げる著者渾身の大河小説。
おもしろかった!佐藤亜紀さんが描く男たちに惚れっぱなし。
言動が男らしくスマートで、淡々として洗練されている(これは佐藤亜紀さんの文章そのものの事でもあるけど)。それでいて言うことは言うし出るとこ出る。でもすごく人間的で情けなかったり卑怯だったり衝動的だったりするので、登場人物がすごく愛しくなる。心理描写があまりないのに登場人物に惚れるのは多分その所為。
とことん読者に媚びない文章を書く佐藤さんが好きすぎるよ!でも文章が濃ゆいので読むのに時間かかるなぁ。
続きはネタバレ?