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評価:
百田尚樹
太田出版
¥ 1,869
(2008-06-19)
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内容(「BOOK」データベースより)高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち…様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説。
2009年本屋大賞5位受賞の作品。エンタメ小説でした。
あまり感動しきれなかった。百田尚樹さんは放送作家さんでもあるそうですが(むしろそっちが本業?)、文章力のなさが気になった。あっさりしすぎているというか、普段本を読む人には物足りないんじゃないかなーと思った。
でも、スポーツとしてのボクシングがどういうものなのか少しわかったような気がした。私もはっきり言って耀子のようにボクシングって野蛮で残酷なスポーツだと思ってたけど、そうじゃなかった。原始的な闘争本能が必要とされるのは確かだけど、意外と洗練されていて理性的な面もある競技だってわかった。
全体的に木樽×鏑矢でした。カブちゃんユウちゃんて呼び合う二人がかわいすぎ…!なんか他の人には入り込めない仲の良さがある。鏑矢も木樽のことは「特別だ」って言ってたし。
ところで木樽が鏑矢を試合で倒した後、最初に二人で早朝ロードワークをした後のシャワーは一緒に浴びたんですかね?どうしても文脈的にそうとしか思えなくて一瞬BL小説読んでるかと思った。