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評価:
角田 光代
中央公論新社
¥ 1,680
(2007-03)
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内容(「BOOK」データベースより)逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。
不倫相手の赤ちゃんを誘拐してしまった希和子と、誘拐された子ども薫(恵理菜)が成長したその後の話。
誘拐事件そのものは一章で終わりを迎えるけど、一章は加害者サイド(希和子)の視点で語られているから、被害者である恵理菜とその家族の話を二章で読んで、初めてその全貌が明るみになる感じ。
おもしろかったなー。女性におすすめ。非日常が描かれているのに、登場人物に共感できる部分が多い。
二章が若干百合ぽくてちょっと焦ったw