|
評価:
吉田 修一
朝日新聞社
¥ 1,890
(2007-04-06)
|
内容(「BOOK」データベースより)保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。
祐一がすごくかわいくてツボった。
群像劇+クライムミステリー。おもしろかった。この話をもっと非情にしたのが「決壊」かも。ちょっと似てる。個人的にはどちらかというとより惨い「決壊」のほうが好き。悪趣味!
悪人とはいったい誰なのか。「……でもさ、どっちも被害者にはなれんたい」という祐一の言葉に全て集約されている。悪人というのは、結局人が作るものなんだろうと思う。
吉田修一さんの他の作品も読みたい。