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評価:
夢野 久作
角川書店
¥ 620
(1976-10)
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出版社/著者からの内容紹介昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。“日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。(なだいなだ)
上巻を読み始めてから一年近くかかってやっと読み終わりました。
本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす、とか言われてるけど、私は今のところは大丈夫。
とにかくすごい本を読んだ、という感覚があって、でもその内容は?と聞かれるとうまく答えられない。これは読まないとわからない。
内容も文章も難解でなかなか読み進まなかったけど、下巻の半分くらいからはほとんど一気に読んだ。いちばん読みづらかったのは如月寺の上人の手記の部分。泣きそうなほど意味がわからなかった…!
おおまかな流れは理解できたけど、これはやっぱり一度読んだくらいじゃ詳細な理解は得られないと思ったのでまた近いうちに再読するつもり。
著作権が消滅し、青空文庫さんで読めるみたいなので興味のある方はどうぞ。でもこれをネットで読むのはちょっとキツい気がするなぁ。