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本と映画。腐女子なので感想にBL表現まじります。そのあたりご了承のうえどうぞ。
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# わたしを離さないで
評価:
カズオ イシグロ
早川書房
¥ 1,890
(2006-04-22)

Book Description
『日の名残り』『私たちが孤児だったころ』で高い評価を得た作家が送る、感動的な小説。心に残る友情と愛の物語の中で、世界と時間を巧みに再創造してみせる。
現在31歳のキャシーは、イギリスの美しい田園地方ヘールシャムの私立学校で、子ども時代を過ごした。そこでは子どもたちは外界から保護され、自分たちは特別な子どもで、自分たちの幸せは自身だけでなく、やがて一員となる社会にも、非常に重要だと教えられていた。キャシーはこの牧歌的な過去とはずいぶん昔に決別したが、ヘールシャム時代の友人二人と再会して、記憶に身をまかせることにする。
ルースとの交友が再燃し、思春期にトミーに熱を上げた思いが恋へと深まりはじめる中、キャシーはヘールシャムでの年月を思い返す。外界から隔絶された穏やかさと心地よさの中、少年少女がともに成長する幸せな場面を、彼女は描写する。だが、描写はそんな場面だけではない。ヘールシャルムの少年少女育成のうわべに隠れた、暗い秘密を示唆する不調和や誤解。過去を振り返ってはじめて、3人は自分たちの子ども時代と現在の生き方の真実が見え、それに対峙せざるを得なくなる。
『Never Let Me Go』は単純に見える物語だが、そこに徐々にあらわにされていくのは、驚くべき深さで共鳴する感情だ。カズオ・イシグロの最高作にあげられるだろう。


ある本の中で「すごい本だよ!」と紹介されていて、内容もおもしろそうだったので読みました。
恋愛小説風のタイトルですが、どちらかと言えばミステリーかSFの要素が強い。ある学校の寮生活の様子が淡々と綴られながら、次第に恐ろしい真相が明かされていく。ぽろぽろと真実をこぼしていく、その書き方が巧み。なんとなく不穏な気配を感じながら、その不安感の正体が知りたくてページを捲っていくと、いつの間にか読み終わる。
アンハッピーエンドとか、すっきりしない結末の本が好きな人にはおすすめ。
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