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本と映画。腐女子なので感想にBL表現まじります。そのあたりご了承のうえどうぞ。
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# 阿房列車
内容(「BOOK」データベースより)
「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」。昭和25年、先生は旅に出た。道づれはヒマラヤ山系なる茫洋とした男。役に立つこと、ためになることはひとつもせず、借金まみれなのに一等車に乗り、妙に現実ばなれした旅はふわふわと続く。上質なユーモアに包まれた紀行文学の傑作。


用事がないのが先生の用事!
飄々としてとらえどころのない、行き当たりばったりの百鬼園先生とヒマラヤ山系の旅がたまりません。久しぶりに読んだらおもしろすぎてびっくりした。
二人の会話もすごくいいんだよなぁ…
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# Story Seller〈2〉
内容(「BOOK」データベースより)
お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。


伊坂さんの「合コンの話」しか読んでません。時間ができたら他作家さんも読むかもしれないけど。すいません。

ちょっと珍しい構成で、男女三人対三人の合コンの話が語られている。序盤はレーモン・クノーの「文体練習」に似ている、と思った。首折り男とのリンク、大藪の登場は嬉しかった。
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# ドーン
評価:
平野 啓一郎
講談社
¥ 1,890
(2009-07-10)

内容(「BOOK」データベースより)
2033年、人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士・佐野明日人。しかし、宇宙船「DAWN」の中ではある事件が起きていた。世界的英雄となった明日人を巻き込む人類史を揺るがす秘密とは?愛はやり直せる。


平野さんの書く小説は、まさに現代にふさわしい小説だと思う。
この「ドーン」は勿論、「決壊」でも現代、あるいは近未来における科学的な発展に伴う弊害に焦点を当てつつ、人間(人類?)が抱える普遍的な問題を描いている。こういった文学の中で社会への問題提起がなされるべきだ、とは思わないし、必ずしも必要なものだとは思わないけど、未来を予見するような平野さんの小説はこの現代社会にあって書かれるべくして書かれた、という感じがする。確かに普遍的な問題を描いていることで、既に語り尽くされた感のある物語と言えなくもないけど、これは今この瞬間に読まれてこその価値がある作品のような気がする。
今作中では、「個人」=「individual」に対する「分人」=「dividual」という概念が描かれている。「分人」というのは、「個人」が使い分ける人格のようなもので、例えば一人の人間が家族の前、友人の前、上司の前等で、普通それぞれに対して適切な態度を使い分ける、その一つ一つを「分人」と呼び、「個人」は「分人」の集合であると述べられている(さらにこの考え方を「分人主義」=「dividualism」とも呼ぶ)。

個人的に、火星探査船「ドーン」をテーマにした同人(!?)小説がネット上で書かれ、読まれ、という展開に笑った。すごくリアル。
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# ロリータ
評価:
ウラジーミル ナボコフ
新潮社
¥ 900
(2006-10)

内容(「BOOK」データベースより)
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。


おもしろかった。どうしてもっと早く読まなかった…!これが1955年に発表されたなんて信じられない。正直一昔前の文学作品ってうんざりするようなくどさがあったりするけど、これは洗練されていて、すごくおしゃれに見えた。ある犯罪者の告白録という形式をとりながら、全体的に斜に構えたニヒルな感じと、少しの卑屈っぷりが自分の好みに合うんだと思う。これはバイブルになりそう。
原書も読みたい。日本語訳もすごく優れているのがわかるけど、原文をよんだらさらにおもしろいんじゃないかと思う。
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# オリバー・ツイスト
評価:
チャールズ ディケンズ
角川書店
¥ 580
(2006-01)

評価:
チャールズ ディケンズ
角川書店
¥ 580
(2006-01)

内容(「BOOK」データベースより)
時は一九世紀。イギリスの片田舎で生を授かったオリバー・ツイストは、両親の顔も知らず貧民院に預けられ、貧困と厳しさに耐えて育っていった。やがて葬儀屋に引き取られるが、冷酷な人々の仕打ちは容赦ない。苦しみぬいた末、ついに彼は自らの足で、希望の町ロンドンへと向かう。そこでオリバーに救いの手を差し延べたのは、恐ろしい盗賊の一味だった―。無垢な少年の姿を通して、人間の良心と残酷さを描いた、文豪ディケンズ渾身の社会風刺小説。


さすがディケンズ。ほぼ全編皮肉。
以下ネタバレつつ萌え感想。
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# Re-born はじまりの一歩
評価:
伊坂 幸太郎,瀬尾 まいこ,豊島 ミホ,中島 京子,平山 瑞穂,福田 栄一,宮下 奈都
実業之日本社
¥ 1,470
(2008-03-19)

内容紹介
迷い、揺れ、苦しみながら選びとった、これがわたしの生きる道──。
時代を鮮やかに切り取りつづける7人の人気作家が描く、
新たな出会いと出発の物語。
オール書き下ろし&オリジナルの珠玉アンソロジー。

◆宮下奈都「よろこびの歌」
音大附属高校の受験に失敗した私は
◆福田栄一「あの日の二十メートル」
老人から水泳指導を請われて(書き下ろし)
◆瀬尾まいこ「ゴーストライター」
兄貴へのラブレター代筆を頼まれた俺
◆中島京子「コワリョーフの鼻」
数百年後、人類から鼻がとれる!?
◆平山瑞穂「会ったことがない女」
50年前の奇妙なできごと
◆豊島ミホ「瞬間、金色」
親友の子どもがこの世界に生まれた日
◆伊坂幸太郎「残り全部バケーション」
家族解散の日、秘密の暴露を行なう父・母・娘(書き下ろし)



これも伊坂さんしか読んでません。ていうか他のもちょこっと読んだんですけど、あんまり好きではなかったので、結局ちゃんと読んだのは伊坂さんだけ。自分の伊坂さん好きっぷりが気持ち悪いです。
やっぱり伊坂さんは重いテーマを軽く爽やかに書くのがうまいなあ、と思います。かといって軽薄なのではなく、そのテーマに対しては飽くまでも真摯で、軽やかに表現することで、逆にその深刻性を示している感じ。
やっぱ好きだ!伊坂!好きすぎて怖いくらい好きだ!
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# エソラ
評価:
絲山 秋子,伊坂 幸太郎,黒田 硫黄
講談社
---
(2006-04-01)

評価:
伊坂 幸太郎,舞城 王太郎
講談社
¥ 1,260
(2007-06-30)

評価:
---
講談社
¥ 1,260
(2009-04-15)

伊坂さんの作品だけ読みました。
vol.3の『ギア』、vol.4の『ブギ』、vol.7の『ギブ』が連作小説になっています。「セミンゴ」という不気味な巨大生物の襲来によって荒廃した東京が舞台のSF(?)小説。セミンゴがめちゃくちゃ気持ち悪いです。
多分そのうちまとめて単行本で出版されると思うんだけど、一体いつになるんだろう。

『ブギ』の手嶋さんと石橋くんにものすごく萌えました。伊坂さんが書く男同士の関係って、いつもなんかこう痒い所に届く感じで「まさに!」みたいな際どいところ突いてくるから本当に好きなんだけど、これはまた別格かもしれない。かなり好き。
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